私はもちろん日本皮膚科学会の会員ですし、何なら日本アレルギー学会の会員でもあります。学術大会もしっかり参加していますし、専門家中の専門家。それでも我が子のこととなると別! 普段の冷静な判断と豊富な知識は、身内では十分には発揮されません…。
今までのエピソードを端的にまとめますと、1歳7か月の娘ちゃんが、こども園の給食で初めてアジを食べて蕁麻疹、家で試しにアジを少し食べたら蕁麻疹と咳が出現、状況的に少なくともアジではアレルギーがあるだろうと判断しました。結局、1歳8か月時に大学病院小児科のアレルギー専門医を受診し、プリックテストと採血をしてもらいました。
具体的なエピソードについては、過去の記事を参照ください。
アジで蕁麻疹が出た!自宅でチャレンジテストをした話
1歳児の蕁麻疹はアナフィラキシーかどうか判断が難しい
1歳児がアジで蕁麻疹!園での除去食と専門医の受診予約に至るまで
1歳8カ月で魚アレルギーと診断された話|プリックテスト
1.RAST採血とは?
特異的IgE検査、通称RAST(ラスト)。これは食物アレルギーを疑う時によくやる検査項目です。国の規定で、1回の採血で最大13項目まで調べることができます。
疑わしい食材の特異的IgEを測定し、数値と、0~6の7段階のクラスで評価します。クラス0が陰性、クラス1が擬陽性、クラス2~6が陽性です。数値が高いほど、クラスが大きいほど、アレルギー反応が強いという一般的な評価となります。もちろん、あくまで採血結果なので、実際の症状と乖離している場合もあり、結果の解釈は、専門的な知識の持ち主でないと難しいです。
2.娘ちゃんの採血結果は?
娘ちゃんの結果を先日の受診時にいただきました。
アジは実際の症状と合致して高値でした。その他の魚も軒並み陽性でした。さけ、サバ、まぐろは一応わずかながらに食べていたような気もしますが、陽性と出ました。そば、アニサキス、貝類、イカ・タコなどは大丈夫でしょうという判断になります。
3.積極的に食べさせる方針へ
私の希望もあって、魚をどんどん食べてみる方針で主治医と相談しました。まずは、一番数値の低いまぐろからです。ツナ缶を1かけらから食べて、どの量で蕁麻疹が出るのかを確かめる作業になります。
本来は入院してやるそうなのですが、私が医者ということもあって、”自宅でやってみてください”、ということになりました。セレスタミンをもらっているので、強気で少しずつ試そうと思っています。次回は2か月後の再診予定です。
まだ、なんとなく怖くて、食べれそうな魚のタラを、アンパンマンうどんに混ぜて食べさせるくらいしかしていません…。道のりは長いです。
なにか皆様のお役に立てる情報であれば幸いです。
皮膚科Dr!ちびでした。
コメント