魚アレルギー|まずツナ缶(まぐろ)1g以内から

魚アレルギー 子どもの病気

こんにちは。

皮膚科Dr!ちびです。

以前の記事の続きで、1歳9か月の魚アレルギーの娘ちゃんに、ようやくツナ缶(まぐろ)を少量食べさせてみたお話です。

私はもちろん日本皮膚科学会の会員ですし、何なら日本アレルギー学会の会員でもあります。学術大会もしっかり参加していますし、専門家中の専門家。それでも我が子のこととなると別! 普段の冷静な判断と豊富な知識は、身内では十分には発揮されません…。

今までのエピソードを端的にまとめますと、1歳7か月時点の娘ちゃんが、こども園の給食で初めてアジを食べて蕁麻疹、家で試しにアジを少し食べたら蕁麻疹と咳が出現。1歳8か月時に大学病院小児科のアレルギー専門医を受診し、プリックテストと採血をし、広範囲の魚アレルギーがあることが発覚しました。

ちび
ちび

具体的なエピソードについては、過去の記事を参照ください。

アジで蕁麻疹が出た!自宅でチャレンジテストをした話
1歳児の蕁麻疹はアナフィラキシーかどうか判断が難しい
1歳児がアジで蕁麻疹!園での除去食と専門医の受診予約に至るまで
1歳8カ月で魚アレルギーと診断された話|プリックテスト
1歳8カ月で魚アレルギー|RAST採血結果

娘ちゃんのRAST採血結果からは、やはり様々な種類の魚でアレルギーがありそうということまで分かりました。そこでRASTで一番数値の低い、まぐろから食べてみることになりました。

1.”魚を食べさせるのが怖い”という葛藤
2.どのツナ缶を買えばいい?
3.どうやって食べさせるか?
4.初回、食べさせてみて…
5.まとめ

1.”魚を食べさせるのが怖い”という葛藤

本来は、RAST陽性だと、少量から試しに食べてみる場合は、入院をして(外来でやる場合もありますが)医師の監督のもと”食物チャレンジテスト”をします。ただ、私が医師であることから、小児科主治医より、”自宅でやってもいいよ”ということになりました。症状が出ればセレスタミンを飲ませれば良いんです。

アジを食べた時も結局無治療で1時間以内に症状は全ておさまりました。なので、”ごく少量から食べる場合は、出ても蕁麻疹くらいだろうと、理屈では分かっているんです。それでも、アジの時の蕁麻疹と娘ちゃんの痒がり方、咳を思い出すと、怖くなってしまいます。なので、試しにタラのすり身をうどんに混ぜて食べさせて、”魚でも食べれるものもあるよね”、と自分自身を納得させるところから始めました。

2.どのツナ缶を買えばいい?

ツナ缶って、スーパーに行くと”かつお””まぐろ”の2種類があるんですよね。ややこしいので記載を分けてほしいんですが…(笑)。さらに各々、”油漬け””水煮”の2種類があります。油漬けはその名の通り、カロリーが水煮の何倍もありました(料理苦手すぎて知らなかった…汗)。

結局、缶詰売り場でしゃがみ込んで、いろいろ物色した結果、「まぐろ水煮」を購入しました。”原材料名:きはだまぐろ、野菜エキス(大豆)を含む、食塩、調味料(アミノ酸)”と書かれたものです。1缶(70g)あたり44kcal、4缶セットでした。余ったツナ缶は親が消費しないといけないので、売り場の1缶あたりの容量が最も少ないものを選びました。

その隣には、同じく「まぐろ水煮」ですが、本当に”まぐろと水しか使われていない缶詰”もありました。こちらは①野菜エキスや調味料は園でも摂取しており、そこまでこだわる必要はない、②値段が割高、というわけで、やめておきました。

3.どうやって食べさせるか?

さて、1歳9か月になった娘ちゃんですが、食わず嫌いの真っ最中です。白ごはん大好き、焼きおにぎり、鶏飯、ほうれん草、大根、ニンジン、もやし、coopのたまごスープ、coopのアンパンマンスイートポテト、アンパンマンうどん、アンパンマンラーメン、1歳からの幼児食の野菜カレー、くらいしか家では食べてくれません。分からないように混ぜても、食感が違うと口から”ベーっ”と出して機嫌を損ねてしまいます。

そんな娘ちゃんも、園では何とかいろいろ食べているようで、毎回お迎えの時に、”今日は娘ちゃん、頑張って食べていましたよ”と先生から報告があります。わざわざ”頑張って”とつけているあたり、本当に娘ちゃんにとってには涙ぐましい努力なんだなぁと実感させられます。

というわけで、今回は、比較的混入に成功している、野菜カレーに混ぜてみました。

4.初回、食べさせてみて…

ツナ缶をあけて、ツナを1かけらだけお皿に出して、念のため重さを量りました。1g以内になるようにほぐして量を調整して、カレーに混ぜました。本来はこういうのは平日日中に試すべきなのですが、共働きでそんなタイミングはないので、土曜の夕食時に食べさせる羽目になりました。この時点でドキドキです。

カレーを食べさせて、5分、10分、15分経っても特に蕁麻疹も出ないし、機嫌も悪くありませんでした。15分経ったくらいで娘ちゃんに(左の太ももを指さして…)”かいー(訳:痒いです)”と言われましたが、そこはもともと湿疹があった場所で、蕁麻疹ではありませんでした。ただ、その待っている間、私は吐きそうなくらいハラハラドキドキしていました。本当に心臓に悪いですね。

5.まとめ

結果、1g未満であればまぐろは食べられることが判明しました。ただ、痒いと言っていたのが少し気になります。ツナの量を一気に増やすのではなく、次回は1~2gで試していこうと思います。

ちび
ちび

ちなみに残ったツナは、汁ごとブロッコリーと和えて、サラダにして旦那と2人で食べました。美味しかったです。

なにか皆様のお役に立てる情報であれば幸いです。
皮膚科Dr!ちびでした。

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