国際学会にweb参加してみて|DeepL大活躍

大学院生

こんにちは。

皮膚科Dr!ちびです。

今回は、コロナ禍でweb開催となった国際学会に参加してみてた体験談です。意外と好印象だったので詳しくお伝えできればと思います。

私は初期研修医を終えて、皮膚科に入局し、関連病院で研修を数年した後、大学院生として紆余曲折の末、dryのラボ(細胞やマウスを用いるのがwet、PC上でデータ解析を主に行うのがdry(業界用語?) )に所属しています。もともとは皮膚科から出向して基礎のラボ(研究室)に所属していたのですが、子育てとの両立が全くできず、半年ほどお休みをいただいたのち、ご縁があって今のラボの所属となり、ある程度自分のペースで仕事できています(参考:育児との両立のため、時短的な大学院生活を固持して思うこと)。

そのラボの一大イベントが、年1回ある国際学会への全員参加です。例年は飛行機に乗って、現地に行っていたようですが、昨年と今年はweb開催となったようです。私も”これ、うちのラボ、全員参加するようにしてるから、ちびさんも参加登録しといてね! 参加費はうちから出すから!”とボスに言われ、渋々登録。国際学会なんて、医学部生の基礎配属のご縁で連れて行ってもらった時以来。そして、私は英語が嫌い。それでも何とかDeepLというツールと出会って、英語文献と向き合い始めたくらいです(抄読会での英語論文の攻略法|DeepL)。

ちび
ちび

時差もあるし、英語だし、学会期間も外勤とか皮膚科のdutyは通常通りだし…。正直無理ゲーだ、と思いました。

1.事前の参加登録~当日ログイン
2.時差について
3.ポスター発表の英語対処法
4.口頭発表の英語対処法
5.まとめ

1.事前の参加登録~当日ログイン

事前参加登録するサイトももちろん英語です。私は基本的にEdgeブラウザを使用しており、自動的に日本語翻訳されるシステムとしています。この自動翻訳はイマイチな精度なので、??な日本語が出てくると”今は翻訳しない”というコマンドをわざわざクリックして、その部分の英語を自力で訳す必要があります。やや手間ですので、時間に余裕のある時に、誰かに質問できる状態の時に登録するのをお勧めします。住所は大学の所在地を入力しましたが、英語で入力するのは慣れていないと大変です。どのコマンドに都道府県名や市町村名を入れたらよいのか、イチイチ調べました。

当日ログインする時も、やや苦戦。何回IDとPWを入力してもエラーが出てしまいました。エラーが出た場合、問い合わせフォームをクリックするように案内が出るのですが、問い合わせ自体も英語で行う必要があり、面倒です。私の場合は、webブラウザをChromeに変更するだけでうまくいきました。世界標準のブラウザはChromeなのかもしれません。

2.時差について

今回参加したのは、アメリカでの国際学会でした。アメリカ内部でも時差があり、しかもサマータイムもあり、日本時間では一体いつ開催されるのか発狂しそうなくらい分かりませんでした。落ち着いて調べてみると、アメリカの時差を自動計算してくれるwebサイトを発見。学会スケジュールの○○時のところに、日本時間を記載しておくと非常に分かりやすかったです。

ラボ内でも話し合い、実際この時差ではリアルタイムで見るのは難しいのではないかという結論に達しました。多くのポスター発表、口頭発表が、オンデマンドで視聴できるシステムであることが発覚したこともあり、夜間ではなくて、翌日日中に視聴することで、ボスの了解を得られました。さらに、この学会期間は学会参加に専念してよく、週次報告も学会内容を1-2個軽く述べるだけでよいことにもなりました。

3. ポスター発表の英語対処法

国際学会って、ポスターだけでも1000個くらいあるんですよね。もし現地開催なら、広い会場の端から端まで歩くだけで疲労困憊、さらに英語を1つ1つ調べて訳しながら読むとなると、やや恥ずかしい。ずっと同じポスターを凝視していると、”Any questions?”とか聞かれてさらに困る。

それがweb開催なので、心行くまで自分で英語を調べられます。私はまずポスターのアブストラクトをDeepLにコピペして完全日本語訳をしました(しつこいですが、参考:抄読会での英語論文の攻略法|DeepL)。それをさらっと読んで、興味があれば、ポスターのページに行き、英語で記載のある個所を細かくDeepLにコピペして1行or1段落ずつ完全日本語訳をして理解を深めました。だいたい1個あたり、15分ほどで概略はつかめました。英語と格闘するよりも、潔く諦めて日本語で理解する方が有益かと思います。

4. 口頭発表の英語対処法

国際学会の口頭発表って、英語のリスニング力が試されますよね。パワポにも英語で内容が書いてありますが、広い会場だとパワポ画面が小さくてよく見えなかったり、読むスピードも追いつかずに、どんどん話の内容についていけなくなってしまいます。分からないままに30分とか座っているのってかなり苦痛です。

web開催なので、オンデマンドで動画を再生する形での参加となりました。動画はもちろん一時停止や、少し戻った位置から再生、などが可能です。聞き逃したところは再度巻き戻して聞き、ついていけなくなったらすぐに一時停止して、パワポ画面の英語をDeepLに打ち込んで完全日本語訳をしました。パワポ画面の英語くらいは、基本的に短い英文で成り立っているので、直接DeepLに打ち込むくらいの手間は許容範囲でした。普通に再生する時間の倍はかかりましたが、きちんと理解できるのは良かったなと思いました。

5.まとめ

現地開催だと、飛行機と宿の手配、1週間ほどの荷物の準備、その期間の代診探し、子どもの預け先の調整など、山のようにやることがあります。さらに英語というストレスも加わります。私の場合は、エビアレルギーもあるし、食べ物の好き嫌いも多い(大人数での食事が苦手)しで、海外に行くのはメリットがほぼありません。(もちろん、食事が苦手な私の事をよく理解してくれている友人や、旦那と行くのはストレスがなく楽しいですよ。)

それがweb開催、しかもオンデマンドで視聴できるとなると、状況は一変。研究していた時間を学会参加にあてるだけ。普段通り、朝6時に起きて、18時前には園にお迎えに行き、21時までには就寝、という生活リズムを崩さずに参加できました。さらに、英語もPC画面上のものをコピペしてDeepLで完全日本語訳ができる。口頭発表も一時停止してじっくり英語と対峙できる。広すぎる学会会場で迷子になることもない。右往左往している時に見知らぬ誰かから英語で話しかけられるリスクもゼロ。英語苦手、生活リズムが変わるのが苦手、という人にはピッタリです。

ちび
ちび

本当にコロナ禍が終わっても、学会のWeb開催だけは続けてほしいです。

なにか皆様のお役に立てる情報であれば幸いです。
皮膚科Dr!ちびでした。

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